無痛分娩の流れを解説!受ける人が知るべきリスクとメリット

無痛分娩のお産介助していました。

実際どんなものなのか、わかりやすく説明します!

無痛分娩って何?

簡単に言うと

「陣痛の痛みを和らげるために麻酔をしながらするお産」

です。

無痛分娩は2種類ある

無痛分娩は

医学的適応による無痛分娩

希望による無痛分娩(本人が無痛分娩してくださいと言う)

の2つにわけることがあります。

簡単に言うと、

脳動脈瘤や心疾患があるなど、お母さんが合併症があり、お医者さんが無痛分娩をすすめるのが「医学的適応による無痛分娩」

普通に出産しても問題のないお母さんが「やってほしいです!」と言ってするのが「希望による無痛分娩」です。

どういう違いがあるの?

「医学的適応による無痛分娩」は普通にお産をするよりも無痛分娩の方がリスクが低い(=普通分娩よりも無痛分娩の方が安全)な場合を指します。

逆に

「希望による無痛分娩」は普通分娩よりもリスクが高くなる可能性があるということを了承の上で受けるものです。

どうやって麻酔するの?

一般社団法人日本産科麻酔学会HPより引用

背中にチューブを通して、薬を入れることで麻酔します。最初に管を入れる痛みは針でちくっとされる程度で、処置は短ければ10分程度で終わります。

無痛分娩中の実際の過ごし方は?

私が働いていた病院では

  • 最低腕の点滴2本(誘発分娩用)、腰からの無痛分娩用の点滴1本が必要
  • 5-15分ごとの血圧測定がある
  • 常にモニター管理が必要
  • 基本的に食事不可。飲水は少量のみ可能
  • 尿意がなくなるので定期的に管でおしっこをとる処置がある

という感じでした。

なので基本的に処置が始まったらベッドから動けません。

また、最後の赤ちゃんを押し出す感覚がわからず、いきみにくそうな場合はお薬を中断する場合もありました。(その場合は痛いです。)

施設によっても管理は様々!実際どんな過ごし方になるのかは担当の先生に相談してみてね!

無痛分娩のリスクって何?

一般的には

  • 吸引分娩・鉗子分娩の割合が増える
  • 陣痛促進剤を使う割合が高くなる
  • 一時的に足のしびれなどが起きる可能性がある
  • 子宮口全開から赤ちゃん出産前の時間が長くなる

と言われています。

詳しく知りたい方は

厚生労働省HP:「無痛分娩」を考える妊婦さんとそのご家族の皆様へ

一般社団法人日本産科麻酔学会HP 無痛分娩Q&A

をチェックしてみてください。

無痛分娩のメリット、実際見ていて思うこと

なんといっても

陣痛中の痛みの軽減!

これは本当にすごい。

5分前まで痛みで叫び続けていたお母さんが嘘のように普通に会話できるようになるのは驚きです。

お産はリラックスがとても大事。

全身の力が抜けたときに一気に子宮口が開いていきます。

痛すぎてパニックになっているお母さんにとっては無痛分娩はとてもいい手段だと思います。

痛みがないとうまくいきめないため最後の最後はお薬を中止したりしますが、それでも客観的には楽になっただろうなと思うことはよくありました。

私が無痛分娩を選択しなかった理由

  • ご飯が食べれないのが嫌だった
  • 管やモニターにずっとつながれるのが嫌だった
  • 陣痛を経験してみたかった
  • 計画分娩が嫌だった
  • 助産院で産みたかった
  • 無痛分娩で何かあった時に後悔すると思った

「お産が痛くないなんて最高!」って思うかもしれないけど、何事もメリットデメリットがあるもの。

何が自分にとってベストなのか考える参考になればいいなと思います!

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