出産前の方必見!驚くほど母乳が出るようになるためにすべき5つのこと

助産師である私ですが、助産院で出産し、そこで教えられたことは初めて知ることだらけ、そして自分自身の経過が病院で今までみてきた方とは全然違ったので記事にしました!かなり主観的ですが、効果はあると信じています。よかったら参考にしてください。

病院で当たり前だと思っていた母乳分泌へのケア、経過との違い

病院でみてきた人たちの母乳分泌に向けての一般的なケア、経過

私が総合病院で働いていた時にみてきた方たちの一般的な経過は主にこんな感じです。教科書的にもこういった経過をとることがかかれています。

  • 16週をこえたあたりからおっぱいのお手入れをしはじめてねと言われる。基本的にはおっぱいの根本のマッサージ(基底部マッサージ)をするように言われる。
  • 妊娠中にちょっと出ている人もいる。
  • 産後すぐはでない、出たとしてもごく少量。
  • 左右10分ずつあげるように説明される
  • 1ー2日したら乳首の傷が辛すぎる
  • 3日目ぐらいからおっぱいが岩のように硬くなり、同時に熱を持ち始める。うごかされるとかなり痛い。それなのにあまり量は出ない。
  • 5日目ぐらいでようやく岩のように硬いおっぱいが少しほぐれ、ピューっとおっぱいが飛ぶところが1ー2本開通するようになる(射乳)20-30g程度飲みとれるようになる。

もちろんこれより早い人もいれば遅い人もいます。がんばったのに全く出なかったよという人もいるでしょう。

私が指導された母乳分泌へのケア、実際の経過

  • 妊娠中のマッサージは37週以降でいいと言われる。
  • そして37週以降のマッサージはおっぱいの根本のマッサージ(基底部マッサージ)はせず、乳頭マッサージのみでいいと言われる。そしてそれがめちゃくちゃ痛い
  • マッサージをしはじめたら妊娠中から2本程度じわっと出た。
  • 授乳は左右5分ずつを1セットでそれを繰り返すように言われる
  • 乳首が擦れて痛い感じはあったが、傷はひとつもできなかった
  • 産後2日目で少し暑くなってきたが、がちがちにならない。
  • 産後3日目で1本射乳がでた。お灸をされる。
  • 産後5日目には左右5分ずつで47gのみとれるように!

マーカーしている部分が私がかなり違うと感じている部分です。皆さんは自分の経験と当てはめてどうでしょうか。私は助産師としてこの違いはかなり衝撃的でした。おすすめしたいケアとそうすることによる違いについて考察したいと思います。

驚くほど母乳が出るためにすべきこと

その1. 妊娠中のマッサージは37週超えてから、基底部マッサージはせず乳頭マッサージをガッツリと!

実際の経過

これ、教科書的には「16週以降」「まずは基底部マッサージを」なんです笑

ただ、助産院の先生は基底部マッサージはいらない。やるべきことは乳頭マッサージを37週以降に。そんな早くからしたらお腹張るだけだから!って言っててかなり衝撃でした。ちょっと信じられずたまにマッサージしたらお腹張ったのでやめました😂私はかなり乳首硬くて伸びが悪かったので先生もしかめつらするぐらいでしたが、37週超えてからみっちりとしたら生まれる時にはだいぶましになりました。

乳頭マッサージの方法

37週超えたらガッツリとやってください。一般的には「痛くない程度に」と言われますが、助産院の先生的には「痛ーい!」ってなるぐらいしっかりとだそうです。最初先生にされた時は涙が出ましたが、産後に傷ができることを思えばこの時に頑張っててよかったです。

どの工程も縦、よこ、斜め10回ずつやりましょう。入浴の時がおすすめです。痛いけどとにかくしっかりと!

その2 水分は2リットル以上とること

実際の経過

病院では1リットル以上飲んでね、と言われるだけであまり管理はされません。助産院では朝、夕1リットルのポットにお茶が入ったものを渡されて、それを飲みきれなかったら怒られました笑

水分2リットルの取り方

とにかく授乳の前後しっかり飲む!寝る前はベッドのそばに水筒を置きましょう。慣れてきたら2リットル普通に飲めるようになります。1リットル飲んでもなかなか出ないと悩んでいた友人も2リットルにしたら出が良くなったと言っていました。

その3. 産後1ヶ月はしっかり食事コントロールをする!

実際の経過

その先生曰く、「おっぱいが岩のように硬くなるのは基底部マッサージをすることと、食事のせい!」とのこと。病院で見てきた方はおっぱいが出る前にガッチリ張ってきます。私は自分のおっぱいが張らないから出ないんじゃないかと心配しているとそう言われました。助産院では1日3食以外の完食は産後1ヶ月は禁止と言われました笑お菓子大好きな私にはかなり辛かったですが、確かに乳腺炎の好発時期は産後2ー3週間。言われたことを守ったら乳腺炎にもなりませんでした。

具体的に気をつける食事のポイント

  • 油っぽい肉(バラ肉など)は控える
  • 乳製品は200mlまで
  • 酢の物を食べる
  • 納豆を1日1パック食べる(母乳はビタミンKが不足しやすいため)
  • 緑黄色野菜、根菜、きのこをしっかり食べる
  • お菓子は産後1ヶ月禁止
  • バター、もち類禁止(パンもダメ)

その4. 授乳はしっかり深くくわえさせる

傷予防には何より重要!

傷予防的には一番の重要ポイント!動画などみてイメトレするだけで全然違うと思います。

その5. 授乳は5分ずつを1セット×2回。授乳は1ー2時間ごとに必要と思っておく

母乳が出るかは産後どれだけ出ないおっぱいを吸わせたかで決まる!

病院では10分ずつと言われますが、黄疸の影響などが出てくると、片方だけでねてしまうこともしばしば。おっぱいは刺激を受けた分だけ作り始めます。短時間で回数をしっかり稼ぐ方がよく出ます。ちなみによく授乳は3時間ごとといわれますが、それはしっかり出るようになってからの話。出るまでは延々吸わせる必要があります。そしてこれはでないおっぱいを吸わせる必要があります。なぜならおっぱいは必要な分しか出ないから。出てから吸ってもらったらいいからミルクあげるー!と最初からしているとおっぱいは刺激がないのでいらないんだと思っていつまでたっても作られません。

母乳を出したいお母さんへのエール

いかがでしたか?これを出産前に知って意識すれば随分違うと思います。もしあなたが1人目、2人目の時に出なかったとしても、諦めないだください。人間は哺乳動物なのでちゃんと出るはずです。(病気ででない人もいますが、それは全体の1%未満と言われています)

もちろんミルクで育てることも全然いいと思います。しかし、もしあなたが母乳に憧れがあるなら最初は大変ですが、頑張る価値はあります。母乳の魅力についてもまた記事を書くのでよかったら見てくださいねー!

コメントを残す